富士登山に必要な装備
感染症対策に携行した方が良い物
ここがポイント!!
- アルコール消毒液=登山途中に手洗い場がほとんどありませんので、携行型ボトル、アルコールウェットティッシュもあると便利です。
- 不織布マスク=予備も含め3枚程度。感染症予防の他に、富士山は乾燥しておりますので、乾燥からも喉を守ります。
- 厚手の上着=館内を定期的に換気しているため、体感温度が寒い場合もございます。就寝時、羽織れる程度の上着をご持参下さい。使い捨てホッカイロがあると便利です。
初心者の方、必見!!
山小屋の住人が教える、富士登山に必要な装備
気温差を考えた服装を (ふもとと山頂の気温差は約20℃です。)
長袖シャツ
長ズボン
山スカート
フリースジャケット・
ダウンジャケット
着替え・雨具・タオル・懐中電灯は必ず用意しましょう
着替え(下着やTシャツ)
雨具
ここがポイント!!
山の天気は変わりやすく、雨への備えは大切です。風の影響により、雨が下から降ることもあるくらいです。きちんとしたセパレートタイプ(上下別)の雨具を用意しましょう。防寒具としても力強い味方になります。おすすめは【GORE-TEX】を使った製品です。
【GORE-TEX】とは、非常に優れた防水・透湿性を持つ素材。外からの水は通さず、汗などによる内側の水蒸気は外へ逃がすというものです。値段は高めですが、長時間の着用には快適だと思います。
ポンチョタイプ(ビニール素材一枚で、頭から足元まで覆うタイプ)は、強風で下からめくられ、意味が無い場合があります。
傘は、風が強いと飛ばされることがあります。大変危険ですので傘はやめましょう。
雨風が強い時の富士山!!
右クリック → 対象をファイルに保存をしてからご覧下さい。
靴、リュックサックは自分の体に合ったものを
靴(ハイカットの軽登山靴)
スパッツ(ゲーター)
リュックサック(縦長のザック)・ザックカバー
携行した方が良いもの
水
ここがポイント!!
水分の補給や洗面のため必要です。6月30日~9月10日の間は30分に1軒くらいの間隔で山小屋があります。小屋の売店にはミネラルウォーターも売っていますので、あらかじめ用意するのは500ml~1リットルくらいで充分です。
水は軽度のケガの際、傷口の洗浄にも使えます。
2リットルのペットボトルなど、水の持ちすぎは後で重荷となってしまいます。
行動食
ここがポイント!!
熱中症などを防ぎ、無事に登頂するため、塩分やミネラル補給に「スポーツ用ゼリー飲料」。糖分補給に「チョコレート類。ドライフルーツ類」。富士山で食べると一層おいしいです。
水を飲むだけでは熱中症を防げません。適度に「塩分」と「糖分」も摂取するよう心掛けましょう。スポーツドリンクも有効です。
重荷とならないため、持ちすぎないように注意しましょう。
水溶性のトイレットペーパー
ここがポイント!!
基本的に、各山小屋のトイレにはペーパーが備え付けてありますが、念のため用意しておいた方が良いでしょう。 ・富士山の環境保全のために、水溶性のものが望ましいです。
マスクとサングラス
ここがポイント!!
強い日差しから目を守るだけでなく、下山道や砂の登山道では、風の影響により砂ぼこりが舞うため、準備しておくと目や口に砂が入るのを防いでくれます。
コンタクトを装着している方は、砂塵防止に必ず携行した方が良いでしょう。
登山中はマスクを着けると呼吸の妨げになりますので、扱いには注意して下さい。主には下山の時に使用します。
杖・ストック
ここがポイント!!
主に、下山する際に重宝します。
下りの道というのは、膝への負担が大きくなります。ストック・杖を使用すると負担を軽減することが可能です。逆に、持って行くと重荷になってしまう、と思われる方は無理に持つ必要は無いでしょう。
金剛杖を持って行くと、途中の山小屋で焼印(一回 500円~)を押してもらえます。富士登山の良い記念にもなるでしょう。
歯磨きガム
ここがポイント!!
富士山には水道が通っていないため、私たちが日常で行っている通常の歯磨きが出来ません。各自で歯磨きガムなどを用意しておくと良いでしょう。
※鎌岩館では歯ブラシの販売をしております。水はご自身でお買い求めください。
ウェットティッシュ・おしぼり
ここがポイント!!
水の無い富士山では、手や顔を洗ったりすることが出来ません。ウェットティッシュがあると役立ちます。
ハンドタオルを余分に持ってくるなどして、お手持ちの水を使用すれば「おしぼり」にもなります。
日焼け止め
ここがポイント!!
肌を焼きたくない女性の方は特に注意が必要です。山の日差しはかなり強いので、雲模様でも油断をしているとすぐに焼けてしまいます。耳の裏や首などにも塗りましょう。
意外と見逃してしまう、唇の日焼け。UVカットのリップクリームも重宝します。
ビニール袋
ここがポイント!!
電子機器(携帯電話やデジカメ)などは完全に防水する必要があるので、小物を入れてチャックで閉じるなど、密閉できるビニール袋を用意した方が良いと思います。
ゴミ袋としても重宝します。
医薬品
ここがポイント!!
ケガをした場合、その場で対処できるように、バンドエイドや消毒液などを用意した方が良いでしょう。
バンドエイドは、靴ずれ防止、靴ずれ時のサポーターとしても重宝します。
ご自身の常備薬もお忘れなく。
健康保険証
ここがポイント!!
万が一に備えて、コピーでも構わないので携行しましょう。また、身分証明としても役立ちます。
いきなり本格装備には手が出せない・・・そんな時は?
装備が高いからと諦めなくても大丈夫。
「一度は富士山に登ってみたいと思っても、装備を揃えるのが・・・・。」そんな方もいらっしゃると思います。
実際のところ、最初から「登山用品専門店」で、すべての装備を揃えるのは大変だと思います。もちろん万全を考え、確かな装備で登るのが一番ですが、装備が無いからといって富士登山を諦める必要もありません。
例えば
- 長袖シャツ、長ズボン、フリース、着替えなど。これは自宅にあるものでも代用できます。
その他安く購入などの代用品
- 雨具は、GORE-TEX製に比べ、快適さが落ちますが、ホームセンターなどで上下セットのものが、3000円程度で売られています。
- 靴は、履きなれた運動靴でも登れます。(ハイカットのものが望ましいです。)
- ザックカバーは、リュックを覆うことのできる、大きなビニール袋(家庭用ゴミ袋など)を加工することで、代用できます。
- 懐中電灯は、手に持つ防水タイプのものが、ホームセンターなどで、600円程度で売られています。
- スパッツは、ハイカットの靴なら少し砂利が入る程度なので、必ずしも必要ではありません。
このように、それぞれ自分たちで工夫してみるのも良いでしょう。
一度登って、「楽しかったからもう一回!」。そう思ってから装備を本格的に揃える。それも富士登山の楽しみ方の一つだと思います。
登山の時期や時間帯
無理は禁物、安全を第一に考えましょう。
登山の時期
富士山の山開きは7月1日、山閉じは9月10日なので、この期間中は、いつでも登ることができます(当館は9月10日まで営業しております)。ただし、7月中旬から8月中旬までは比較的安定した天候が期待でき、登山者の大半がここに集中するので、この期間は混雑を予想しておいた方が良いでしょう。
登りやすい時間帯
真夏の気候を考えた登りやすいパターンとしては、正午ぐらいの登山バスを利用し、夕方までに五合目を出発します。これなら、強い日差しを避けられ、比較的に登りやすいでしょう。そして、夕方か日が落ちる夜までに鎌岩館に到着して仮眠をとり、夜中12~1時に頂上を目指して出発。天候に恵まれれば雲海の彼方から昇る御来光を拝めます。ただし、夜間の富士登山は寒さが厳しく、視界もあまり良いとはいえません。
夜行登山をするのは富士山くらい
普段寝ているはずの深夜に体を動かし、無理に頂上での御来光を目指さなくとも、鎌岩館の前からでも見られます。他の山と比べても、夜行登山をするのは富士山くらいですので、特に初めての方や、お子様連れの方が無理をする必要はありません。富士登山の時期や時間帯については、よく考えてくれぐれも無理のない計画を立てましょう。
天気について
事前に確認をしておきましょう。
出発する前には、必ず天気予報をチェックして、装備を調えましょう。天候によって登山の難度はかなり違ってきます。
参考程度ではありますが、出発地点5合目の天気予報をご参考下さいませ。
登山の心得
(登る前のトレーニング)
身体と心のゆとりを大切に。
登山では、くれぐれも自分のペースで歩くこと
頂上までの道のりは想像するより長いものです。五合目に着いたら1時間ほど留まったり、登山中も30分登ったら10分は休憩をとるなどして、気圧の変化に体を慣らしながら登りましょう。ツアーの方は登山ガイドさんの指示に従いながら行動しましょう。
登る前のトレーニング
以前に、元女子マラソン日本代表の方とお話した事がありますが、登山というのは斜面を登るため、足を使うスポーツ選手でも「使う筋肉が違うので意外と辛かった」と、おっしゃってました。 富士山では岩場を登る場所もあります。普段生活している中で、岩場を登る時と似ている場所は【階段】だと思います。【家やマンション、神社などの階段を使い当日背負う荷物に少し重みをプラスし、岩場を登る筋肉のトレーニング】と【平地で歩いたり、マラソンをして心肺機能のトレーニング】をしておくと良いでしょう。
当日行って、当日帰って来るのはおすすめできません
忙しい現代ですので、時折この日程で登る方もいらっしゃるようですが、アメリカの軍人さんや日本の自衛隊員の方が、訓練として行われている日程です。一般の登山者の方は無理せず、山小屋で1泊して体を気圧に慣らした方がよろしいかと思います。
日程にゆとりを
二十数年の富士登山歴がある私でも、たった1日の間に五合目から頂上まで行き、そのまま下山するとなると、翌日には、足全体がひどい筋肉痛になり、それから2~3日は疲労が残ります。帰りがマイカーの方でしたら、アクセルを踏むのが相当辛いと思います。
・ここ最近増えてきているのが、「出来るだけ身体に負担をかけない」 登山方法です。 1日目は、五合目を出発して七合目付近で気圧になれるため1泊 ⇒ 2日目は、ゆっくりとしたペースで頂上を目指し、噴火口を一周する「お鉢めぐり」などをして富士山の魅力を満喫し、八合目あたりでもう1泊 ⇒ 翌朝下山して、河口湖や山中湖にある温泉で汗を流す。という日程です。これなら御来光を拝めるチャンスが増えますし、日程にゆとりがあるので「富士山」を堪能できることでしょう。 実際に、この日程を採用しているツアーも多くなっています。
詳しくはガイド付ゆっくり登る山小屋二泊ツアーページへ
追い越し登山は大変危険
大変危険、絶対にやめましょう。
シーズン最盛期には、富士登山道は登山客で大渋滞します。そんな状況では、つい登山道をそれて「追い越し登山」をしたくもなりますが、これは落石事故を招く「大変危険な行為」です。登山道を少しでもそれると、簡単に落ちてしまう石がゴロゴロしています。 実際、毎年のように起きる落石事故は、こうした人為的なものが多いのです。富士登山では落石に充分な注意が必要です。また、自分自身が落石の原因をつくらないよう心掛けましょう。
絶対に追い越し登山はやめましょう。
もしも落石を発見したら、大声で周囲に呼びかけましょう。
携帯トイレの持参のお願い
携帯トイレを持参しましょう!(山岳用品店等で購入できます。)
【以下、山梨県からの告知より抜粋】
世界遺産に登録された富士山の景観や環境を守るためにも、万が一の事態に備えて携帯トイレを御持参ください。
特に、7月1日~7月9日の間は、山頂のトイレが開設されていません。
※7月1日~7月9日の間は、五合目にて希望者の方へ山梨県より携帯トイレが無料配布されます。
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